のぐコラ#13 ボッテキアを知ってますか?~①ブランドとヒストリーを知ってみよう

Bottecchia | ポッテキア

BOTTECCHIA(ボッテキア)という自転車ブランドをご存じでしょうか。
自転車メーカーって、世に数多く存在しますが、実は100年以上も継続して自転車を生産し続けているフルラインブランドって本当にごくわずかしかありません。自転車ビジネスって余りもうかるビジネスではない上に、アジアから数多くの格安品が出回ったことで価格競争が激しくなり、生き残ること自体が非常に厳しくなってきているからです。自転車以外のビジネス、例えばモト(モーターサイクル)の世界も同じですが、その結果アジア、主に自転車の場合はほとんどが中国、あるいは台湾での生産が主流となり、伝統的なヨーロッパのメーカーも自国生産は行わずに、完全に中国の工場に委託生産させているところだらけというのが実情です。大手の中国工場に行くと、複数のブランドの自転車を製造していたりするんです。中にはごく一部の超高級品だけハンドメイドを続けていて、普及価格帯は全部中国産、なんてメーカーもあります。もちろんブランドだけ欧州やアメリカで、中身は全部中国、というメーカーも珍しくありません。

ファンティックは100%イタリア生産。これがファンティックの魂であり、自慢でもあります。ファンティックはeBikeも100%イタリア生産で、このために新工場を建ててしまうくらい本気です。完全に時代に逆行していますが、そのくらいこの「イタリア生まれ」にこだわっています。

ですから、ファンティックのグループ会社、ボッテキア:Bottecchia Cicliも同じくイタリア生産です。

Bottecchia Cicliは1924年、イタリアで生まれました。世界3大スポーツイベントと言われるFIFAワールドカップ(サッカー)、オリンピックに並ぶ、自転車界の最高峰イベント「ツール・ド・フランス」に、イタリア人として初めて優勝し、今もなおイタリア人ロードレーサーとして最高の成績を誇るオッタビオ=ボッテキアにちなんで創立した自転車ブランドです。

OTTAVIO BOTTECCHIA
| OTTAVIO BOTTECCHIA

オッタビオのバイクを作り上げてきた北イタリアの小さな工房が24年のオッタビオの歴史的な勝利(第1ステージ優勝から一度も首位の座を明け渡すことなく15ステージを走り切っての完全優勝)を機にブランドを設立し、翌25年のツールを再び制覇して一気にその名をあげることとなったのです。

ブランドの礎となったオッタビオその人は27年に早世しますが、ボッテキアはその後もツールやジロ・デ・イタリアなどのロードレースで活躍が続きます。その伝統からロードレースでの活躍が注目されがちなボッテキアでしたが、今もなおファクトリーチームを擁してクロスカントリーやマラソン・レースに参戦をつづけ、活躍しているブランドです。BOTTECCHIA FACTORY TEAM | AQUILA ROSSA SQUADRA
| BOTTECCHIA FACTORY:TEAM AQUILA ROSSA SQUADRA(レッドイーグルチーム)
 
GARDENA 29 | AQUILA ROSSA EVO
| GARDENA 29 / AQUILA ROSSA EVO

特にマウンテンバイク(クロスカントリー)ではフルサスペンションのGardena 29と、ハードテイルのAquila Rossa EVOを走らせる「レッドイーグル」チームがその筆頭となっているのです。

ボッテキアのバイクは3つのカテゴリーに大きく分かれて作りこまれています。

リパルト=コルセ

「リパルト=コルセ」(レース部門):もっとも趣味性が高く、プレミアムなバイクがこちらです。ボッテキアの伝統がここにあります。ロードレース向けの超軽量なカーボンフレームのモデルやエアロバイク、トライアスロンバイクや「オッタビオ」の名を冠したエンデユランス・モデル、さらには60~80年代に活躍したようなコロンバス・スチールを職人が丁寧に組み上げる細肉のロードレーサー、レジェンダリアといった豊富なストリートモデルを中心に、人気のグラベルモデルにはチタンフレーム、カーボンフレーム、アルミフレームと素材から選択できるラインアップを用意。LEGGENDARIA
| LEGGENDARIA
AEROSPACE | CRONOTHLON
| AEROSPACE / CRONOTHLON
マウンテンバイクにはファクトリーチームが使うプロユースのモデルから、ハードテイルのトレイルモデルまで、さまざまなモデルがラインアップされています。

「テンポ=リベロ」(フリータイム):キッズサイクルからライトクロスまで、日常をちょっと飛び出したいバイカーたちが気になるモデルがこちらです。MOUNTAIN BIKE125/103
| MOUNTAIN BIKE125 / 103
マウンテンバイクはフロントサスペンションモデルを多く取りそろえ、レディス向けのフレームも用意しているのが特徴。シティクロスバイクやアーバン・トレッキングのような、アップライトなポジションで気軽にラフロードを楽しめるモデルも数多くラインアップしています。ジュニア・モデルは20~24インチのホイールにフロントサスペンションを組み合わせたモデルや、レディス向けの20インチシティサイクルも用意しています。LITE CROSS326 | TREKKING URBAN223 | JUNIOR061
| LITE CROSS326 / TREKKING URBAN223 / JUNIOR061

「ビー=グリーン」(eBike):トップクラスのロードやグラベルモデルから、シティサイクルまで、幅広くeBikeが用意されています。BE85S MERAK ROAD | BE85 MERAK GRAVEL
| BE85S MERAK ROAD / BE85 MERAK GRAVEL
ボッテキアが近年急速に力を入れているカテゴリーで、ヨーロッパではeBikeがもはや自転車の標準形(ペダルバイクは『マッスルバイク』と呼ばれるほど、体力自慢のスポーツというイメージになりました)です。ボッテキアも本格派のロード、グラベルモデルから4機種ものフルサスペンションMTB、同じく4機種のハードテイル・トレッキングモデルをラインアップしています。BE62 QUASAR EVO | BE51 HYDRON
| BE62 QUASAR EVO / BE51 HYDRON
マウンテンバイクは「登り」の要素が重要ですから、価格も幅広く多くのモデルが用意されているというわけですね。このほか、シティサイクルやライトトレッキングバイクはトップチューブを廃してより多くのユーザーがアクセスしやすいモデルを用意しているのも特徴です。BE34 MONACO | BE24 CAMBRIDGE
| BE34 MONACO / BE24 CAMBRIDGE
eBikeのモーターはシマノ、ボッシュ、OLIの3メーカーから調達。それぞれモデルの性格に合わせてセレクトされます。SHIMANO MOTORS | BOSCH eBike Systems | OLI MOTORS
| SHIMANO MOTORS / BOSCH eBike Systems / OLI MOTORS
eBikeにおけるボッテキアの最大の特徴は、Infinityと呼ばれるこれまで一般的だった18650バッテリーセルを、最新の21700セルを採用して航続距離の大幅なステップアップを図ったことにあります。多くのe-MTBに搭載されたこのバッテリーは、今後のeBike乗せる技術を先取りした仕様といっていいでしょう。

というモデルラインアップを誇るボッテキア。
今まであまり日本で知られる機会がありませんでしたが、今年はMTBで鈴木来人選手が走らせるなど、歴史が深いだけではなく現代的な扱いやすいフレームが自慢のブランドでもあります。
誰とも被らないのに、上質で思いのままに操れる魅力にあふれたボッテキアをぜひ手に取ってお試しください。鈴木来人
| 鈴木来人×BOTTECCHIA GARDENA 29 / Photo:© Mitusuo Takano


 

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