マントヴァ( イタリア)、Fantic ライダー、ヨーロッパ
EMX250 の表彰台に立つ
Team Maddii の若手ライダー2 人が素晴らしいパフォーマンスを見せ、トンデルが2 位、オスタハーゲンは3 位と、EMX250 ヨーロッパ選手権の表彰台を飾る。
MXGP(モトクロスの世界最高峰レース)のラプッチ、その底知れぬ潜在能力を隠しつつ調整が続く。
2022年3月6日、イタリア、マントヴァ( 開催地について) 多くの議論が交わされたのちに、EMX250 ヨーロッパ選手権の第一ラウンドはついにマントヴァで開催され、3 つのレースのうちの最初のレースがイタリアで行われることとなった。2021年のレース・シーズンに華を咲かせたオスタハーゲンと、新しくチームメンバーとなったコーネリアス=トンデルが、ともにFantic XX250でEMX250に名を掲げた。
コーネリアス=トンデルは、グループ中もっとも速いタイムを記録してポール・ポジションを獲得した。ハーコンは手堅く6 位タイムにつけている。
Moto 第一戦では、コーネリアスが苦しいスタートを強いられ、結果的に順位を落とすこととなった。クラッシュによって生じた差を埋めるべく猛襲に出た彼であったが、7 位でレースを終えている。250cc マシンで初戦を迎えることになったハーコンは、前半おとなしく静かな様子を見せていたが、後半に入るにつれ徐々に彼本来のリズムを出し始めて、ウォームアップとしてはまずまずの4 位を収めた。
レース2のトンデルのパフォーマンスは驚異的だった。2 周目で早くもリードを取った彼は、その後も誰も敵わないようなレースペースを披露して勝ったのである。オスタハーゲンはスタート直後、ライダー達を引き離してホールショット( スタート直後の第一コーナーにトップで進入すること) を取ったが、不幸にも一周目に小さなミスがあり遅れを取ってしまった。だが、続く周回で完璧な展開を繰り広げた彼は、価値のある3位を仕留めている。
トンデルが2位、ハーコンは3位と、Team Maddiiは栄えある結果とともに、選手権の表彰台を飾る週末を迎えることができた。
ニコラス=ラプッチは今期のデビュー戦を、最高峰のクラスで迎えた。トスカーナ出身のこのヤング・ライダーは、怪我からまだ完全に復帰しておらず、彼の本当の実力を見せることができずにいる。ラプッチはこのレー
スで25位に収まったが、いずれのヒートでもベストをつくし、積極的な走りで手堅い結果を取りに行っている。怪我からの回復はまだ完全ではなく、ベストコンディションではない上に、ウィンター・シーズン中、継続的なトレーニングをすることができなかったこともあって今回はレースポイントを取ることは叶わなかった。
マルコ=マッディ:このEMXで彼らが表彰台を取ったのはすごく嬉しいよ。Moto第一戦でのコーネリアスのミスが、総合点に影響したのがすごく残念だったけど、ともあれ僕らは表彰台に近い場所にいることができているしね、エルジンガの結果にすら感謝したいくらいさ。EMX250で初戦を迎えた、ハーコンのパフォーマンスもとても鼻が高いね。彼はすごく上達していて、レースペースが素晴らしい。この後もこのいい感じを続けながら、僕らは抜かりなく行くつもりさ。ニコラスだって、彼の今の状態を思えば非常に良い走りをしたんだ。もう少しでポイントに手が届くところだった。僕らはこれからもさらに前進し続けるよ。
アルマ・ディ・タッジャ順位
EMX250 Day クラス順位
1)エリック=エルジンガ(Yamaha)/43p( 累計獲得ポイント)
2)コーネリアス=トンデル(Fantic/Team Maddii)/39p
3)ハーコン=オスタハーゲン(Fantic/Team Maddii)/38p
EMX250 選手権クラス順位
1)エリック=エルジンガ(Yamaha)/43p
2)コーネリアス=トンデル(Fantic/Team Maddii)/39p
3)ハーコン=オスタハーゲン(Fantic/Team Maddii)/38p
MXGP Day クラス順位
1)ティム=ガイザー/#243(Honda)/47p
2)マキシム=ルノー/#959(Yamaha)/42p
3)ホルヘ=プラド/#61(GasGas)/39p
27)ニコラス=ラプッチ/211(Fantic/Team Maddii)