ファンティック・レーシング・ニュース#40

ISDE イタリア 2021- ガルネリとチーム・イタリー、世界チャンピオンに!

ISDE イタリア 2021:ダビデ=ガルネリとチーム・イタリーが、2021 インターナショナル・シックスデイズ・エンデューロで世界チャンピオンに。ユースは、アルビン=ノルビンが独壇場でトップ。

オルトレポー、パヴェーゼ(イタリア北西部ロンバルディア地方、パヴィア県の地域)で行われた第95回の “6 DAYS “には、世界28ケ国から総勢600名を超えるライダーが参戦した。イベントは8月30日(土)をかわ切りに、レース序盤の5 日間は、物流の拠点でもある空港、ボゲーラ・リヴァナツァーノ空港敷地内のエリアが、レースのパドックや広報のエリアとして使用され、9月4 日(土)のファイナル・クロスの会場となったのは、アレッサンドリア県、カッサーノ・スピーノラにある"クロス・ドローム・ヴァレ・スクリヴィア"(イタリアのスポーツ複合施設)である。
ファンティック・ライダーのほとんどが “6 DAYS” に参戦した。イタリア・チームの元モトクロス・ライダーでもあったダビデ=ガルネリ、チーム・スウェーデン・ジュニアに位置付けるアルビン=ノルビン、盤石のチーム・イタリー2からは、ケビン=クリスティーノとリカルド=ファブリス、ダニエレ=デル=ボーノだ。

初日は、ダビデ=ガルネリにとって幸運な日とは言えず、いく度かのクラッシュにみまわれたのち、一日の終わりには大幅に上位からかけ離れてしまった。しかしブレシア(イタリアロンバルディア州にある都市)のライダーは気概を失わなかった。その後の数日間、ガルネリは素晴らしいタイムをたたき出して挽回し、以降、全日上位につける気骨を見せてくれた。
最終日、ファイナル・クロス・テストに向けて、人々の注目はダビデ=ガルネリに集まっていた。元モトクロス・チャンピオンのガルネリだが、スタート直後は他のライダーたちに阻まれ遅れを取ってしまった。ガルネリは、隙を狙いながら徐々に7周回の最初から順位を上げていき、レース中盤にはトップを奪回することができたのだが、またもやクラッシュにより頓挫されてしまったのだ。

しかし、ファンティック・ファクトリー・チーム・E/50 レーシングの、ファンティック公式ライダーである彼は、度重なるアクシデントにもかかわらず、ふたたび目を見張るようなリカバリーを見せてトップに登り、大勢の観客を驚かせたのである。ブレシア出身のこのライダーの素晴らしいパフォーマンスと、そのチーム・メンバーがイタリアン・ナショナル・チームにもたらしたもの、それはまぎれもなく、待ち焦がれていた"ワールド・トロフィー"(サッカーでのワールド・カップに相当)での優勝だったのだ。

ダビデ=ガルネリ
「この6DAYSのことは、一生心に残ると思う。"ワールド・トロフィー"での勝利も、ジュニアでの勝利もね。レースでは、ファスト・クロス・テスト(タイムアタック・テスト)とテクニカル・エンデューロ・テスト(技術的な要素を取り込だエンデューロ・テスト)で、素晴らしいパフォーマンスが出来たと思うよ。」

リカルド=ファブリス
「初参戦の"6DAYS"だったけど、すごく楽しめたよ。僕のファンティック125はすごく頼もしくて、今回のレースの間もずっと速かったんだ。」

アルビン=ノルビン
「スウェーデン・ナショナル・チームとして、ジュニア・カテゴリーで取れた今回の結果はすごく嬉しい。さあ、6DAYSはもうしまっておいて、今度はシーズン・ファイナルに向けて集中するよ。」

ワールド・トロフィー順位

1)イタリア - ダビデ=ガルネリ(ファンティック)
2)スペイン
3)USA

ジュニア順位

1)イタリア
2)フランス
3)スウェーデン ‒ アルビン=ノルビン(ファンティック)