スピーズ EMX2T ヨーロッパ選手権を制す
マクシミリアン=スピーズは、EMX2Tヨーロッパ選手権のオープニング・ラウンドを制覇し、フェデリコ=ツアーニが表彰台の3 位に上った。
EMX2Tヨーロッパ選手権のオープニング・ラウンドは、チェコ共和国が開催国となった。マッディ・ファクトリー・チームのライダー、マックス=スピーズとフェデリコ=ツアーニはこの週末の大役を果たすため、ロケット入りした。
チェコのレーストラックは、モトクロス世界選手権カレンダーの指標になっており、昨年はコロナまん延により中止となっていたGPが、ここへきてようやくスケジュールを組むことができるまでに戻って来たのである。
マルコ=マッディのライダー達は、ロケットの硬く踏み固められた路面に良い感触を覚え、両名ともにフリー走行の段階から好調だった。若きドイツ人ライダーは予選のセッションでスターとなり、異例のポール・ポジションをつかみ取ったのだ。
フェデリコは3番目に速かった。ツアーニはレース1で目を見張るスタートを見せ、ホールショット(レース決勝において、スタート直後の第一コーナーをトップで進入すること)をつかみ取るべく引き離しにかかったが、最初のコーナーのあとクラッシュしてしまい、一団の後ろからの再スタートを強いられることになったが、幸運にも深刻な怪我を負うことなく済んだ。その後のツアーニは、出来る限り早くロスを取り戻すことに集中し、周回を重ねるごとにランクを上げていき4位まで巻き返した。
スピーズは非常に賢いスタートを切った。彼はレースペースを合わせる前に、ライバルたちの思惑を読み解いてそれを打ち砕き、8周目でリードを取った。最終的にマックスは彼のレースペースを堅固にし、ライバルたちに充分な差をつけながらこのレースをものにしたのである。
第二ヒートのスタートはスピーズにとって素晴らしいものになった。マックスは、第一コーナーのあとすぐにレースをリードして、完璧なレース展開で勝利を手にした。
フェデリコ=ツアーニは、今回ミスをせずに最高のパフォーマンスをするべくより慎重に臨んだ。その策略は称賛に値するほどで、4位につけたのちフェデリコは2位に上がり、チェッカーフラッグが振られるまでその位置を押さえ続けた。ファンティック・チームは記憶に残る業績を成し遂げたのである。スピーズはGPの総合勝者で、現レッドプレート・ホルダー(保持者)となり、ツアーニは表彰台の3位を飾ることとなった。次のEMX2Tヨーロッパ選手権は、来週、ロンメルで行われる予定だ。
マルコ=マッディはレース後に、こう語っている:
「我々は、今日の結果を非常に喜んでいる。追加のレッド・プレートは有難い、これで125と250、そして2Tの3種の選手権の現リーダーとなったわけだ。マックスは本当に素晴らしいよ、彼のパフォーマンスは完璧で力強く、とても果敢だ。私は、次のレースも好感触になることが確信できて嬉しく思っている。不運にも最初のレースでのクラッシュに影響されたが、フェデリコもまた素晴らしい活躍だった。第二レースでは、彼はその果敢さを見せてくれた。さあ、今度はベルギー、ロンメルに向かって準備は万端さ。」
EMX2T ヨーロッパ選手権 DAYクラス 順位
1)マクシミリアン=スピーズ #7 Fantic Factory Team Maddii
2)ブラッド=アンダーソン #60 KTM
3)フェデリコ=ツアーニ #2 Fantic Factory Team Maddii
EMX2 選手権クラス:
1)マクシミリアン=スピーズ #7 Fantic Factory Team Maddii
2)ブラッド=アンダーソン #60 KTM
3)フェデリコ=ツアーニ #2 Fantic Factory Team Maddii
ガルネリ 向かうところ敵なし ノルビン DAY1と2 制す
エンデューロGP でガルネリが悲願の初表彰台に!アルビン=ノルビンも故郷のレースで、ユースクラスの両日を勝利を飾る
スウェーデンで開催されたエンデューロGP。 ダビデ=ガルネリはE1クラスの競技初日で勝利し、エンデューロGP2日目の表彰台に上った。故郷のレースで、アルビン=ノルビンはユースクラスの両日を勝利で飾ったのだ。ファンティック・ファクトリー、依然快調!
シェーブデは、スウェーデンの首都、ストックホルムのちょうど反対側、北海に面する港湾都市として知られるイェーテボリ(ヨーテボリ)から2~3キロ離れた場所にあるレーストラックだ。スウェーデンの観光の町が、2021年エンデューロ世界選手権第四戦の舞台に選ばれ、7 月の24(金)、25(土)、ファンティックライダー達は再び物語の主人公になったのである。
ガルネリにとって、エンデューロGP での初めての表彰台、そしてE1クラスの最上段に登り詰めたことで、忘れられない週末となった。軍のモトクラブ・コース、FMCKには、3つの非常に際立ったテストが組み込まれている。クロス・テストは採石場の中に、エクストリーム・テストはパドックのすぐ近くスキー場の斜面に、そしてエンデューロ・テストは古典的な砂地の森の中に6mほどのコンクリート製の特異なジャンプ台が据え付けられている。
最終日には、ダビデはその特異なテストの一つをこなしてE1クラスのリードを奪い、エンデューロGPで2位となりさらに功績に近づいた。ファンティックライダーはこの日を2 位で閉めくくり、エンデューロGPでの栄えある最初の表彰台を飾ったのである。
エストニアGPで見事な走りを見せ表彰台をにぎわした後も、スウェーデンではジェド=エッチェルズ(ファンティック・ダーパ・レーシング)が、再びジュニア1クラスにおいて2位と4位を収めている。
ユースクラスのファンティックライダー、アルビン=ノルビン(ファンティック・ダルパ・レーシング)。このスウェーデン人ライダーは、故郷の観衆に支えられ数々の勝利を収めながら、チャンピオンシップ・タイトル(頂点)に向けてファンティックの週末を飾ることとなった。
ハリー=エドモンドソン(ファンティック・JET・レーシング)のチームと、ケビン=クリスティーノ(ファンティック・ダーパ・レーシング)達も、「ファンティック・ハットトリック」ならぬ活躍を見せ、初日に表彰台を網羅している。
スウェーデンGPも終わり、エンデューロの祭宴は、2021年シーズンのラストから2番目のドイツ、チョッパウ(ツォパウ)でのGP(10月9、10日)に向けて、しばらくの間休みに入る。
ダビデ=ガルネリ:
「土曜日は心臓が止まるかと思うようなレースだったよ。1位は取れなかったけど、でもエンデューロGPで表彰台に上がれたのは嬉しい。あと、初日のE1で勝てたのがすごく嬉しいんだ。」
リカルド=ファブリス:
「土曜日に膝を怪我してリタイアしたんだ、とても一筋縄ではいかないGPだったよ。」
アルビン=ノルビン:
「故郷の観衆の前で戦う世界選手権は、信じられないほど素晴らしいよ。みんなからの温かい気持ちが伝わってきて、この気持ちはこれからもずっと僕の心の中に残っていくと思う。」
ハリー=エドモンドソン:
「今シーズン絶好調でユースの選手権を引っ張ってるアルビンに、おめでとうって言いたい。僕も自分自身いいレースをしてると思うし、最終結果にも満足してるんだ。」
ケビン=クリスティーノ:
「このスウェーデンの旅での結果には満足してるんだ。このあと世界選手権も2 ~3ヶ月間が空くけど、いよいよ最後の追い込みにかけて充電だね。」
エンデューロ1 順位
1)アンドレア=ヴェローナ(152)- Gas Gas
2)ダビデ=ガルネリ(142)- Fantic
3)サミュエレ=ベルナルディーニ(109)- Honda
エンデューロ ユース 順位
1)アルビン=ノルビン(154)- Fantic
2)ハリー=エドモンドソン(122)- Fantic
3)ケビン=クリスティーノ(120)- Fantic
6)ダニエレ=デルボノ(63)- Fantic
7)リカルド=ファブリス(58)- Fantic
エンデューロ ジュニア1 順位
1)ロレンツォ=マコリット(157)- TM
2)ジェド=エッチェルズ(101)- Fantic
3)セルジオ=ナバーロ(92)- Gas Gas