ファンティック・レーシング・ニュース Vol.36

オスターハーゲン、チャンピオンシップのリードを拡げる

ノルウェイ人 ハーコン=オスターハーゲン ヨーロッパ選手権MX125㏄の2ヒート双方を完全に支配する

125㏄ヨーロッパ・モトクロス選手権の第二戦は伝説のレーストラック、イタリアはマッジョーラで行われた。数年間のブランクを経て、グランプリ・レースは名高いイタリアのトラックに戻ってきたのだ。この週末、ファンティック・ファクトリー・チーム「Maddii」から出場していたのは、ポイントリーダーであるオスターハーゲンだけだ。他のチームメイトは、深いサンド・トラックで知られる次戦のレースに向けてベルギーでトレーニング中である。

予選は、ハーコンにとっては少々苦しい出だしだった。レース・ペースをつかみ、ここでのスタイルを確立するまで格闘を余儀なくされたが、にもかかわらず、結局オスターハーゲンはポール・ポジションを獲得したのである。

第一ヒートのスタートでは最初のコーナーのあと、ハーコンは上手く路面を把握することが出来ず混戦から抜け出すことができなかった。とはいえ、その後わずか2~3周ののちに、マルコ=マッディが率いるファンティック・ファクトリーチームのヤング・ライダーはリードを取り戻し、結果的にノーミスで手堅く勝利を勝ち取ったのである。

オスターハーゲンは第二ヒートではさらに賢く立ち回り、第二コーナーのあとからすぐに追い上げて、借りを返す形で2 位を奪取した。ハーコンは最初の数周を、今回のこの非常に滑りやすかった路面の感覚をつかむことに費やし、それからレースを自分のものにするべくライバルに襲撃をかけていった。そして激戦の第二ヒートも、ライバル達に大差をつけて勝利したのである。
この二つの勝利は、ハーコン=オスターハーゲンのリーダーシップを強固なものにし、レッド・プレートの保持者という立場をゆるぎないものにした。
次回は7月17日、オランダ、オスのサーキットだ。

マルコ=マッディ:
「素晴らしい日だった。スタートが良くなかったにもかかわらずね。ハーコンは感覚をつかむまで少し格闘していたけど、結局2つの勝利をつかみ取りポールポジションまでとってしまった。レッド・プレートはまだ我々の手元にあるばかりか、ライバル達との間に数ポイントの差もとっている。選手権はまだ始まったばかりだが、我々はさらによい結果を出すためにこのままベストを尽くすつもりだ。」

ヨーロッパ・チャンピオンシップ(ヨーロッパ選手権) 125 順位:

1)ハーコン=オスターハーゲン #12 Fantic Factory Team Maddii
2)ヴァレリオ=ラタ #3 KTM
3)ケイ=カッセマーカス #33 Husqvarna