ファンティック・レーシング・ニュースVol.35

ファンティック、EMXでダブル・ウィン(勝利)!

EMX250ヨーロッパ モトクロスチャンピオンシップ(ヨーロッパ選手権)で、ニコラス=ラプッチが"モト1/モト2"双方において勝利、ハーコン=オスターハーゲンが125を制覇!

EMX250、EMX125の第一戦は、絶景のマターリー・ベイシン オフロード トラックで行われた。

ニコラス=ラプッチは予選走行において、ファンティックXX250を駆り、驚異的ともいえる最速タイムをたたき出して、ポールポジションを獲得した。マックス=スピーズのパフォーマンスもまた目を見張るものがあり7 位に、フェデリコ=ツアーニは15位につけた。

スタート後のファースト・ラップがニコラスの思い通りに進まなかったにもかかわらず、手堅く一周目をこなした後、ラプッチはライバルとの攻防を経てトップに躍り出ることに成功。ライバルとの間に適度な距離を保ちながら上手く駆け引きをし、それが彼のもとに勝利をもたらしたのである。他方、スピーズにとっては、16位と厳しい開幕戦になり、ツアーニは、わずかにポイントゾーンに届かない結果となった。

トスカーナ出身のライダーであるラプッチは、第2ヒートでも再びのっけからリードをとりスターとなった。ニコラスは、レース序盤から抜け目なく、ミスを起こさないよう細心の注意を払いながら攻略していき、後半はライバルとの距離を引き離して第二レースの勝利も手にしたのだ。
手堅いスタートからなかなかのレース展開を見せたスピーズが7 位を獲得、ツアーニは20位となった。

ダブル・ウィンを飾ったニコラス=ラプッチは、今期シリーズのポイント・リーダーとしてレッド・プレートを獲得している。

ハーコン=オスターハーゲンは、125のヨーロッパ・チャンピオンシップ(ヨーロッパ選手権)では最速のライダーとなった。フリー走行からトラックとの相性は良く、何を隠そう、この若いノルウェイ人ライダーはやすやすとポールポジションを獲得してしまったのだ。

第一ヒートではハーコンが、ホール・ショットから飛び出すことに成功。ライバル達はその後も彼のレースペースに全くついて来ることが出来ず、ハーコンはそのままレースを完全に支配し、勝利を手にすることとなった。

第二ヒートのスタートも良かったオスターハーゲンだったが、スタートで引き離した直後にスリップしコントロールを失ってしまった。その後ハーコンは猛烈な巻き返しを図り、再びレース上位につけたが、怪我人が出てレッドフラッグが振られ、レースは中断を余儀なくされた。その時点でのハーコンの順位は3位である。アクシデントはあったが、レースは再開され、彼は変わらぬ本来の走りを見せて勝利を勝ち取った。これでラプッチに続いてのレッド・プレートを持ち帰ることになり、ファンティック・チームには2クラスともにレッド・プレートが掲げられたマシンが次戦を走ることになったのだ。

次回は、ほんの一週間後。MXGPでも名高い、イタリアはマッジョーラのトラックが待っている。

マルコ=マッディはレースについてこうコメントしている:
「これは、ファンティックにとって記念すべき勝利だ。ニコラスとハーコン、二人のファンティックライダーが同時に、チャンピオンシップでこんな素晴らしいスタートを切るなんて誰も想像していなかった。まだまだ先は長いが、我々は最善を尽くすし、同様の功績をさらに成し遂げることができるはずだ。第一レースのスタートで不運だったが、私はスピーズのパフォーマンスにも満足しているし、フェデリコがトップ20に入る走りを見せたことも満足している。」

ヨーロッパ・チャンピオンシップ(ヨーロッパ選手権) EMX2順位:

1)ニコラス=ラプッチ #211-Fantic Factory Team Maddii
2)ケビン=ホグモ #24-Gas Gas
3)コーネリウス=トンデル #302-Yamaha

10)マクシミリアン=スピーズ #7-Fantic Factory Team Maddii
25)フェデリコ=ツアーニ #2-Fantic Factory Team Maddii

ヨーロッパ・チャンピオンシップ(ヨーロッパ選手権) 125順位:

1)ハーコン=オスターハーゲン #12-Fantic Factory Team Maddii
2)フェルッチオ=ザンキ #73-Yamaha
3)ブルース=ボビー #579-Gas Gas

ガルネリがE1クラスで2位

エンデューロGP、イタリア・ファンティックライダーがイタリアンGP・ユースクラスを制覇!

エドロ、ヴァル・カモニカの小さな町、そしてイタリアのエンデューロのホームであり、2021年のエンデューロ・ワールド・チャンピオンシップ(エンデューロ世界選手権)第二戦の舞台である。6月の26日(土)と27日(日)、待ちに待ったイタリアンGPが開催され、8リッターのユースクラス・ファンティックライダー達は文句なしで主役の座を勝ち取った。

Motoクラブ・セビーノには、3つの非常に難関な、高い技術を要する「テスト(タイムアタックコース)」があり、パドックとエクストリーム場とともに2018年のイタリアンGPの時とほぼ同じ場所に位置している。クロス・テストとエンデューロ・テスト、双方ともに非常にスピードの出る難しいコースで、互いが非常に近くに設計されており、小さなエドロ村の中心部からわずか2~3キロの距離しか離れていない。

ホームレースでのダビデ=ガルネリ(ファンティック ファクトリー チーム E/50レーシング)は、数々の決断をこなしその気骨を見せてくれた。エンデューロ・クラス1の前モトクロスライダー、ダビデ=ガルネリは、これまでの彼の全経験値と並々ならぬ決意をもって、レース両日の勝利を獲得することに挑戦した。その結果、レース初日2位、日曜日2位と、ファンティック・ファクトリー・チーム E/50レーシングライダーの最終スコアは、E1クラスの暫定順位で現在2位となっている。また、エンデューロGPでもダビデ=ガルネリは、初日に7位、そして最終日にはみごとに6位、という結果を集めた。

ユース・クラスでも、ファンティックカラーが両日、表彰台を独占した。ハリー=エドモンドソン(ファンティックJETレーシング)が一日目に勝利し、アルビン=ノールビン(ファンティック ディアルパ レーシング)は表彰台の2位、ケビン=クリスティーノ(ファンティック ディアルパ レーシング)が3位に立った。続く翌日、アルビン=ノールビンが表彰台のトップに立ち、続いてハリー=エドモンドソンは2位、ケビン=クリスティーノが前日同様3位で締めくくられている。

ここでしばらく、エンデューロ・ワールド・チャンピオンシップ(エンデューロ世界選手権)は、7月のエストニアとスウェーデンのGPまでしばしの休戦となっている。

ダビデ=ガルネリ
「僕の地元でレースをするときは、いつも感激するんだ。対戦相手は僕よりも強かったから、一日だって勝つのは不可能だと思ってた。今シーズンこんなスタートをきれてすごく嬉しいよ、このまま行きたいね。」

リカルド=ファブリス
「イタリアのGPはポルトガルのGPよりも確実に良かった。結果がそれを証明してるよね。」

アルビン=ノールビン
「いやあ、いい週末だよ。初日に良い結果を出してからは、なんとしても最終日も勝とうと思ったんだ。今のところ、ハリー=エドモンドソンと僕がユースの暫定順位で並んでるね。」

ハリー=エドモンドソン
「イタリアの週末は、土曜日の勝利で始まったけど日曜日には繰り返せなかった。ほとんどの場面で僕がリード出来てたのに残念だよ。」

ケビン=クリスティーノ
「ここ、エドロGPでの結果にはとても喜んでるんだ。観衆がとても素晴らしくて、この週末のレースの間ずっと元気づけてくれてたからね。」

E1 クラス順位

1)アンドレア=ヴェローナ(GasGas)77位
2)ダビデ=ガルネリ(Fantic)71位
3)アントワーヌ=マゲイン(Sherco) 51位

ユース・クラス順位

1)アルビン=ノールビン(Fantic)74位
2)ハリー=エドモンドソン(Fantic)74位
3)ケビン=クリスティーノ(Fantic)60位
4)リカルド=ファブリス(Fantic)42位
7)ダニエレ=デルボノ(Fantic)31位